みなさん、こんにちは!!!
ベリーダンサーのモニカみなみです。
最近、めっきり秋の気配になってきましたね。風の匂いや、湿度や温度など、やはり夏のものとは違ってきたなぁと感じる今日この頃です。
そして、秋と言えばやはり!我が愛する女神・ペルセポネー!!毎年冬枯れの季節になると、「今年もペルセポネーがハデスのもとへ行ったのね・・・」としみじみ感慨に耽っております。
ペルセポネーの神話、気になったかたは調べてみてね。ベリーダンスで神話や女神の勉強はとてもおすすめですよ。(ポーズなどの参考にもなります!)
さてさて、昨日はわたしの古巣"Devadasi Studio"主宰MishaalのWSを受けてきました!!!
Mishaal、、、いつにもましてうつくしかった。
こんなに美しいひとがこの世にいるのかというくらいに、やはりいつも神々しいです!それでいて、とにかくキュート💗Mishaalの魅力って一言では語り尽くせないなぁといつも思います。
昨日のテーマは、「トランス」。ベリーダンスにおいてのトランスとは?!というのがテーマのWSでした。うん。これ、最も知りたかったところ。自分で踊るときも、やはりトランスという感覚はとても大切にしていて、わたしのレッスンでもトランスを意識したものにしています。自我を捨て、没入していった先にしかみえないなにかがある。そして、そのみえないものこそ大切なもの。最近ではこれが、スピノザの「我思う故に我あり」に繋がるような気もしているのですが、とにかくたっぷりとトランスに繋がることができる内容でした。
トランスダンスといえば、やはりZar!!!
ザー、と読みます。これは、エジプトで伝わる民族舞踊のひとつ。ほかにもモロッコやトルコ、中東に伝わる文化として残っているものです。アヨーブというリズムにあわせ、いわゆるヘドバンのようにゆっくりと、そしてだんだんと没入し早く頭をふり、髪をかきみだしながら最後は地に果てる、というものです。一種のお祓いのようなものでもある気がします。
Zarはこんな感じだよ▽
中東の女性たちは、私たちに比べ、やはり文化的・宗教的な面からとても自由が少ない生活をしています。ヒジャブを着、ひとりでは外を歩けず、たくさんの親戚や家族の世話をするなど、とにかく常日頃「抑圧」と闘っているのが彼女たちの生活です。
そんな彼女たちも、それだけでは死んでしまいます。なので共に連れだって、家族には内緒で「Zar house」というところへ赴きます。ここはカフェのような場所ですが、奥にはミュージシャンがおり、Zarを踊ることができる場所となっています。そして、みんなでZarを踊り、その日一番トランスした女性のことをみんなでサポートしながら踊る、という文化があります。
このときに言われる言葉で、こういうものがあります。
"She is rolling ashes."
神が彼女に宿り、灰の中を転げ回っている。
という意味になります。このときの神は、女性として描かれています。とても不思議ですね。こうやってトランスすることによって、なにかいわゆる、厄落とし、お祓いをする。これは日本にも通ずる文化なのではないかと思います。しかもいまの時期は、秋分をすぎたのであの世とこの世の境界線が曖昧になる時期。こんな時期に、Zarを踊ることによってトランスしていくことはとても意義深く、趣深いなぁと思います。Zarは最初はすこし激しいので、気持ち悪くなっちゃったりするかもしれませんがきちんと手順を守ってしっかりと練習すれば、やればやるほどスッキリしていきます。動画を見てすこし行いたい!と思ったかたは、とにかく「首だけを回す」ことはやめてくださいね!痛めます。次の日死にます。まじです。回すときは、腹筋から全体に動かすように回すのが、コツです。そして終わった後には、デーツやナッツ、お水などをとることをおすすめします。トランス状態から急に現実世界へ戻ってくることは難しいので、しばらくは床に倒れたり、そのまま楽な姿勢でいることをおすすめします。そしてゆっくりゆーっくり、現実世界へ戻ってきましょう。
レッスンでもZar、取り入れていこうと思います💗
ではではまた😊🔥💕
モニカみなみ